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【YouTube】歌劇「ファウスト」より 宝石の歌|コンサート映像(楽曲解説付き)

お待たせしました!YouTube最新動画がアップされました!

まだまだ編集作業には時間がかかり、コンサート解説動画を仕上げるのに時間がかなりかかってしまいます…。もっともっと早く、効率よく作業ができるようになりたいなぁ…。がんばろう!

今回の楽曲解説は初めてのフランスもの!

杉浦葉奈はイタリア語の歌しか歌わないと思ってた方⁉期待を裏切ってごめんなさい♡フランス語のオペラも結構歌うんです♪(…え?ドイツ語オペラについては私にはきかないで♡笑)

オペラは大きく分けてイタリア語系のオペラと、ドイツ語系のオペラに分かれ、それぞれ住み分けをしているのですが、(もちろん時によって、人によって混ざることも大いにあります!)フランス語はラテン語圏というこもあり、イタリア語系のオペラの歌手が担当します。

言葉を喋れなくても歌えるの?という疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、答えは「喋れるに越したことはない」です。

喋れない言語を歌う場合は、対訳などを見ながら一語一語単語の意味を調べて意味を理解していく…という作業をすれば歌えなくはないです。現に私も過去はそうしてフランスオペラを歌ってきました。(私の場合は仏→日より似ている仏→伊で解釈していた)

ただ、さっきもお伝えした通り、歌う言葉を喋れるに越したことはないのです!笑

一流のオペラ歌手はイタリア語や英語、カタコトだったとしても喋れる人が多く、コミュニケーションをとるため、という以外にも、感情を表現するという芸術だからこそ、語学力は必要になってきます。

ということで、ブログを読んでくれている方がご存知の通り、私も去年の秋、おも~~~~~~~~い腰を上げてようやく10月からフランス語の勉強を始めました。

ここ数カ月コロナの影響でフランス語の語学勉強に費やせる時間が増え、集中して取り組んでいることができます。時間をかけるとメキメキ!良くなっていることを実感できるのが語学勉強の面白いところ。

この映像は今年の1月のもので、まだフランス語の語学勉強を始めたばかりの時で、今歌うとまた違う表現ができるはず!あ~~~~~!早くコンサートで歌いたいな!

↓それでは、映像をご覧ください!↓

ご視聴ありがとうございました!

解説なし、演奏のみのバージョンも下の方にリンクを貼っておきますので、よろしければそちらもご覧ください♪↓

動画の中にもあったように、同じラテン語圏の言葉でも、言葉の持っている色が違うイタリア語とフランス語。日本語と同じ「あいうえお」の5つの母音で構成され、明るい響きを持っているイタリア語、そして日本語にはないあいまい母音のオンパレードで甘い響きのフランス語。

イタリア語、フランス語、日本語…どれがオペラ歌手にとって一番歌いやすい言語だと思いますか?

正解は…もちろんイタリア語ですね!多くのオペラがイタリアで作曲されているので、「正しい」とされる歌唱はイタリア語にあうようにできているのです。イタリア語の持っている響きを正しくできるようになれば、おのずといい発声になるとも言われており、フランス語はいい響きを作ることが難しいあいまいな母音があるので慣れるまでは歌いにくいです。日本語はUの母音が狭い+柔らかな響きを要求される言語、という面で、イタリア語で歌うことを想定した歌唱法に当てはめるのは非常に難しいんです。

なんだか話マニアックになってきてしまったので!笑

1月の時の演奏会の写真でなごみましょう。。。♡

右三人は名古屋音楽大学の同級生。電子オルガンの兼松君とは卒業以来の再会で、あまりに久しぶり過ぎて「え?同級生だっけ?先輩だっけ?後輩だっけ?」と年齢が分からなくなった私。失礼しました。笑

電子オルガンという楽器で歌うことが初めてで、私自身も知りたかったし、皆さんにもこの楽器についてお伝えしたいと思い、兼松君にロングな電話インタビューをして、楽器についていろいろ教えてもらいました。

ヤマハの音楽教室ともかかわりが深いようで、“ピアノの音”しか出せないピアノと違い、既にプログラミングしてあった楽器の音を同時に10種類以上も出せるんだそう!驚き!

楽器が誕生して60年、技術の進歩とともにどんどん進化していっているこの楽器。電子オルガンを学ぶ過程で編曲(アレンジ)や作曲も勉強するようで、電子オルガンを専攻している人は、編曲や作曲ができる人が多いんだそう。クラシックだけにとどまらず、ジャズやポピュラーミュージックなどいろいろなジャンルの音楽を演奏できるのも電子オルガンの強み。…と兼松君が言っていた。笑

これも驚き!歌しか歌えない(中にはピアノさえ弾けない歌手も山ほどいます!笑)歌手にとってはびっくりの真実。まだまだこれからも進化を続けていくであろう楽しみな楽器ですね!

ピアノやオーケストラの伴奏とはまた違った電子オルガン伴奏にも注目していただけるといいかなぁ…と思います!

“Faust” Air des bijoux  C.Gounod

グノー作曲 歌劇「ファウスト」より 宝石の歌

MARGUERITEマルグリート
O Dieu! que de bijoux!なんて宝石!
est-ce un rêve charmant qui m’éblouit, ou si je veille?これは夢の中?それとも起きてるの?
Mes yeux n’ont jamais vu de richesse pareille!こんな豪華なの初めて見るわ!
Si j’osais seulement me parer un moment de ces pendants d’oreilles!ちょっとこのピアス付けてみちゃおうかな!
Ah!Voici justement, au fond de a cassette un miroir!あ!箱の底にミラーが!
Comment n’être pas coquette?…試さないでなんかいられないよね?…
Ah! Je ris de me voir si belle en ce miroir…鏡の中の綺麗な私を見ると笑顔になっちゃう…
Est-ce toi, Marguerite, est-ce toi?マルグリート、あなたなの?
Réponds‐moi, réponds vite!早く答えてちょうだい!
Non! non! ce n’est plus toi!…いや、もうあなたじゃないわ!…
non… non ce n’est plus ton visage;あなたの顔じゃないわ!
C’est la fille d’un roi, qu’on salue au passage!道行く人が皆挨拶をする、どこかの王様の娘よ!
Ah! s’il était ici!あぁ!もし彼がここにいたら!
S’il me voyait ainsi!…もしこんな私を見てくれたら!
Comme une demoiselle il me trouverait belle!お嬢様みたいに着飾った私を見てくれたら!
Achevons la métamorphose.変身を続けましょ。
Il me tarde encor d’essaye le bracelet et le collier!このブレスレットとネックレス試したくってしょうがないの!
Dieu! c’est comme une main,なんてこと!まるで別の手が
qui sur mon bras se pose!私の腕にのっかってるみたい!
Ah! je ris de me voir si belle en ce miroir…鏡の中の綺麗な私を見ると笑顔になっちゃう…
Est-ce toi, Marguerite, est-ce toi?マルグリート、あなたなの?
Réponds‐moi, réponds vite!早く答えてちょうだい!
Ah! s’il était ici!あぁ!もし彼がここにいたら!
S’il me voyait ainsi,もしこんな私を見てくれたら
Comme une demoiselle il me trouverait belle!お嬢様みたいに着飾った私を見てくれたら!
Marguerite, ce n’est plus toi,マルグリート、もうあなたじゃないわ
ce n’est plus ton visage, Non!もうあなたの顔じゃないわ!
C’est la fille d’un roi, qu’on salue au passage!道行く人が皆挨拶をする、どこかの王様の娘よ!

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