【YouTube】歌劇「ラ・ボエーム」より 私が街を歩く時|コンサート映像(楽曲解説付き)
みなさんお待ちかね?笑 の動画第4弾が完成しました♡パチパチ~♪
今回はいつもの動画編集アプリをバージョンアップして挑戦。使える機能やスタンプが増えたから…楽しい!笑 ついつい時間を忘れて編集に没頭してしまったよ。笑 今回の曲はこちら!
プッチーニ作曲 歌劇「ラ・ボエーム」より 私が街を歩く時
G.Puccini ”La Bohème” Quando me’n vo’
まずは解説付き動画をご覧ください♡(スタンプが可愛かったからサムネイルをそのままにした。笑) ※音割れ修正済み
ご視聴ありがとうございました♡ (↓歌詞と対訳は一番下へ↓)
映像は2020年1月に岐阜県恵那のギャラリーカフェで行われたコンサートのもの。あいにくのお天気で景色は見えないものの、天井は高くて歌いやすく、絵画がたくさんかかった素敵な空間でした。
↓終演後にお客様と♡
動画の中で紹介した通り、ボエームは私の大好きなオペラの一つ。(ちなみにもう一つ好きなのがヴェルディ作曲の椿姫。どちらもパリが舞台という共通点あり)
今まで本当に何回も劇場で観てきたけど、毎回絶対泣くと分かっているからハンカチとティッシュを持参して向かうオペラ。笑 もちろんストーリー展開は頭にばっちり入っているし、何回みても歌詞も音楽も一緒なんだけど…毎回泣ける。ちなみに稽古中や一人での練習中も気を抜くと泣けてくる。笑
初演は1896年という100年以上前の作品にも関わらず、今でも世界中で多くの人を感動させるのは、やっぱり時代や国を超えた普遍的な愛の物語だからだと思う。貧しい若者たちのストレートな表現、そしてそれを助長させるプッチーニの音楽に泣かずには見ていられない。
いつかこのボエームの見どころ聞きどころも改めて記事にしますね!
多分ボエーム愛が溢れすぎてまとめるのが大変だと思う!笑
オペラというのはもうすでに音楽が作曲されているので、やりたいから…という理由だけではその役をやることができない。なぜかというと、その“役”にあった“声”が要求されるから。
例えばこのオペラには二人ソプラノが歌う役がでてくる。最後に結核で亡くなるミミと、その友達のムゼッタ。ミミが歌う音楽はソプラノ(女性の中で高い方)の声種にも関わらず、暗い内容を歌うシーンでは低音もふんだんに使われ、深く奥行きのある声が要求される。一方私が歌うムゼッタは華やかで、高音に張りがあり、叫んだり怒鳴ったりキーキー言ったりする(本当に舞台の上で声高に笑ったりヒステリックにキーキー怒鳴ったりするんだよ!笑)役なのでミミほど深い声は要求されず、逆に少し金切り声くらいが丁度良い場面もたくさんあるくらい。笑
人間の声というのは歳を重ねると深みがでてくるもの。現在34歳でムゼッタもできるし、たぶん頑張ればミミもできる…という声を持っている私。性格的にもおとなしくて儚げ、そして強かなミミと華やかで派手好きでチャキチャキしたムゼッタ、両方の側面を持っていると自負しているので(反対意見がある人は私に直接どーぞ!笑)両方できる自信もある。
ただとりあえず現状としてはムゼッタが当たり役であることは間違えない!笑
19世紀のパリで富を得るには、媚売りも必要。お金持ちのパトロンとご飯に行くことも大切。話術と美貌でのし上がっていく現代のキャバ嬢に通じるところがあるかな。
勝気で、素直で、自分の心に正直なムゼッタ。死にかけのミミのために自分のイヤリングを売って薬代にしたり、最後までミミが助かるように祈り続けたりと優しい心を持ったムゼッタ。魅力的な役だわ。
実は6月に名古屋でムゼッタをできる予定だったんだけど、コロナウイルスの影響でキャンセルに。。。何か月も前からムゼッタを勉強し直して準備万端だっただけに悔しいけど…仕方がない。またぜひぜひぜひぜひ!やりたい役なのでまた次があると信じてる!
最後に過去のムゼッタ写真をご紹介♪
↓2014年10月にミラノでムゼッタを演じた時の様子。赤のドレスが勝気なムゼッタによく合ってる!そして顔がドヤってる!笑
↓翌年2015年にイタリア中部の小さな町カザル・グランデの劇場で演じた時。
この時のヘアメイクが一生忘れない!(笑)くらいのブサイクメイクで…笑 カラーに耐えられないため白黒で失礼します。笑 マルチェッロ(元カレ)と仲直りしたところ♡笑
魅力的な音楽と分かりすく親しみのあるストーリー展開。ボエームはオペラデビューの初心者の方にもおすすめのオペラだし、ボエームに関しての思いが強すぎてとてもとても伝えきれないので、細かいところはボエームの見どころ聞きどころをまとめた記事までお待ちくださいね♪
ひとまず勝気なムゼッタちゃんをお楽しみいただければと思います♡
↓最後に…解説なし歌だけバージョンを載せておきますね~↓
G. Puccini “La Bohème” Quando me’n vo’
プッチーニ作曲 歌劇「ラ・ボエーム」より 私が街を歩く時
Quando me’n vo’ soletta per la via,
私が街を一人で歩けば、
la gente sosta e mira,
人々は足を止め、
e la bellezza mia tutta ricerca in me, da capo a piè.
私に見とれ、頭の先から、足の先まで私の美しさを探すの。
Ed assaporo allor la bramosia sottil che dagl’occhi traspira
その時私は目から出される鋭い熱望を味わうの
e dai palesi vezzi intender
私の見た目の美しさ、それから服の下に隠された美しさを
sa alle occulte beltà.
みんな知ってるの。
Così l’effluvio dei desìo tutta m’aggira felice mi fa!
こうして欲望の香りが私を取り囲み、私を幸せにするの!
E tu che sai,
私の隠された美しさを知ってるあんた、
che memori e ti struggi, da me tanto rifuggi?
私を思い出して苦しんでるあんた、私から逃げるつもり?
So ben: le angoscie tue non le vuoi dir,
私は、あなたが「苦しい」って言いたくなくって、
so ben, ma ti senti morir!
死にそうな思いをしてるってこと、よく知ってるのよ!
訳:杉浦 葉奈
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