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至福時間バルバラ・フリットリの特別レッスン|後編

ちゃお♪

イタリアでは朝晩とても涼しく気温が20度以下まで下がり、秋だなぁ…と感じているはなです。布団を蹴り飛ばす(私は寝相がめっちゃ悪い。笑)と風邪をひいちゃう季節が始まりましたね。笑 気をつけなきゃ!

さてさて今回は前回の続き、世界的有名ソプラノ歌手バルバラ・フリットリによるマスタークラスの報告です♪

前編はこちら↓ 

9月1日から6日まで行われたマスタークラス(特別レッスン)では、5日間のレッスン+最終日にコンサートで締め…という流れだった。毎日朝10時から仲間のレッスンを聴講し、終わるのは時によっては19時…というなんとも幸せな時間だった♡

各々レッスンは40分程度行われ、長い時には1時間レッスンしてもらっている生徒もいた。何より驚くのは先生のエネルギー!有名歌手であるにもかかわらず、惜しげなく声を聞かせてくれて、本人も日曜日にコンサートを控えているのに一切手を抜かず、本気で私たちと向き合ってくれる。

5日間の充実したレッスンの後、最終日のコンサートはマスタークラスの会場であるサン・ロッコ教会で行われた。

この空間で歌えるなんて…。本当イタリアにいられるって歌い手にとっては最高の贅沢だなぁ、なんて思ったり。

日曜日はコロナ禍にもかかわらず、マスクとソーシャルディスタンス死守というルールを守りながらたくさんのお客さんが来て下さった。

久しぶりのコンサート、なんか嬉しそう。笑

教会なので肩出しは禁止。共布のストールで肩を覆う。

前回の記事でも書いた通り、天井は高いし、床は大理石。つまりよく響くんだなぁ!笑 よく響くってことは歌い手にとって安心感を与えてくれて、声をよくコントロールしながら歌うことに集中させてくれる。 まぁ、簡単にいうとどんな声で歌っても響く、響かないの心配がないから、歌っててとっても気持ち良いよ。笑

演奏したのはレッスンでみてもらった曲。しっかり言われたことを吸収して守れたところと、まだまだ消化不足なところと色々あったけど、いい経験になった。

こちらは仲間の歌い手たち♪↓

私と横の黄色いドレスの子(ジョージア人)以外はみんなイタリア人。そして若くてかわいい!笑 初日みんな集まった時にみんなの可愛らしさにちょっとひるんじゃったよね!笑

さすが有名ソプラノのレッスンが受けられるということがあって、7人のソプラノと2人のテノール、1人のバリトン、という女世界だった!笑

いがみ合いとかあるのか…と思いきや、みんないい子で、一緒にご飯食べに行ったり、カフェしたり…こういういい出会いがあるのもマスタークラスの良いところ♡

ルイーザちゃん♪ブルーアイが魅力的で、とってもフレンドリー。話しているうちに同じピアニストと勉強していることが発覚し、レパートリーも似ているしで意気投合♡いい子だし、歌も上手いよ!

また、ジョルジョのところで会おう!

そして、こちらも偶然の出会いだった同門のゆきこちゃん!私もゆきこちゃんも自分以外の参加者のことは知らず、マスタークラス初日に「えーーーー」ってなった。笑

彼女は聴講生としてきていたんだけど、本当にいい子で…♡顔の大きさの違いは……目の錯覚ということにしておいて下さい。笑

日本人の誇りのような優しくて気がきく女の子♡ コンサートのビデオを撮ってくれたので、解説もつけてまたYouTubeにアップしますね!

こちらはピアニストのMzia氏↓ スカラ座でも経験があり、著名な指揮者の元でピアニストとして弾いている方。フリットリとも仲がよく、冗談を言ったりじゃれあったりしながらマスタークラスの伴奏を務めてくれた。

言うまでもなくめちゃくちゃ上手くて、めっちゃ歌いやすい。

気さくで、気取らない人柄も素敵だった!私の音楽性をとても評価してくださり、数々の有名歌手の伴奏をしてきたであろう彼女に褒めてもらえるのはとても光栄なことだった。頑張ります!

先生との集合写真↓ オーラが違いますな。立ち姿が美しい。。。

おちゃらけバージョン♡

みんなで高音出して〜って瞬間。笑

楽しそうね。笑

フリットリは飾らない、真っ直ぐに音楽と向き合う、文字通り「音楽家」で、彼女のレッスンする姿勢を見て多くのことを学んだし、技術面、音楽面で直接教えてくれたことは私の大きな大きな財産になった。

音楽家であるには真っ直ぐに真剣に音楽と向かい合わなければならない。

コンサートのあった夜は、バルバラ・フリットリも出演したチャリティーコンサートを聞きに。難病の子供を助けるため企画されたそうで、彼女をはじめ、世界で活躍する歌手が集まっていた非常に贅沢なコンサートだった。

会場はヴィチェンツァの世界遺産、テアトロ・オリンピコ。16世紀に建てられた劇場で、セットのように舞台に街並みのジオラマが設置されている…という特殊な劇場。こんな劇場は世界中探しても他には無く、正にここだけ、という特別な空間。

21時から始まり、休憩なしで終わったのは深夜の24時近く。21時に終演の日本のコンサートとは文化が違いますね。

1時間くらいのコンサートかな?と予想し、終わってから食べようと思って晩御飯食べずに行ったからお腹はぐーぐー鳴ってたけど、一流の歌手の演奏を堪能できて、ある意味でお腹いっぱい、贅沢なコンサートだった。

ヴィチェンツァの美しい広場♡

2記事にわたって紹介してきたバルバラ・フリットリによるマスタークラス。本当に贅沢な1週間を過ごし、その後も毎日練習する時に彼女の技術的な教え、そして何より彼女の音楽に向かう姿勢を思い出しています。

また機会があればぜひレッスンを受けてみたいと思うけど、そんなに簡単に機会が得られるものでもないと思うので、彼女に言われたこと、そして見て学んだことを忘れずに精進していきたいと思います。

舞台に立つためにはオトコでなければならないっ! 

素敵な経験をさせてもらったことに心から感謝氏、この得たものを外に出せる機会が1日でも早く来るよう、日々努力していきます!

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