コロナ騒ぎの週末

コロナウイルスが猛威を振るっている北イタリア。日本でも「なぜイタリアからの入国を拒否しないんだ!」と話題になっているよう。

そんな中おとといの土曜日の夜中、数時間後に北イタリアの大都市ミラノがあるロンバルディア州がレッドゾーンとして完全閉鎖されるらしいという知らせが友達から入ってきた。それは首相令の“案”が新聞に出回りあっという間にニュースになった、というものだった。その“案”には禁止地区への出入りは緊急時を除き一切禁止というかなり厳しいもので、自分の住んでいるヴェローナは奇跡的に対象外なものの、そのニュースを知った私は大きな不安を覚えた。

ヴェローナに引っ越してきて約一年が経とうとしているけど、週に1度は必ずミラノへ行き、昔からの仲良しの友達、ピアノを教えている子供、歌のレッスンを受けに行っているピアニスト、みんなミラノにいるため、彼ら彼女らに会えない=自分の地域は出入り禁止ゾーンではないものの、締め出された感覚になった。

正直とても不安になった。

結局翌朝明らかになった正式な首相令は、完全に移動を禁止するものではなく、できる限りの移動は控え、仕事や健康上の理由以外の移動を制限する、というものだった。つまりプライベートな用事でミラノがあるロンバルディア州やヴェネツィアに出入りすることが禁止になった。

そんな中でも、天使のような友達が私を訪ねてヴェローナに来てくれて、一緒に日曜日を過ごすことになった。一人では不安で泣きそうだったから、心から嬉しかった…♡ カフェで朝ご飯を済ませ、午後夕暮れ時に街に繰り出すと…

思ったより人がいた。笑

日曜日ということもあって普通にたくさんの人が街の中心部へ買い物やカフェに来ていて(さすがに観光客は少ない?いない?様子だったけど。逆にヴェローナ人しかいないヴェローナは新鮮!笑)、そこには日常があった。ロンバルディア封鎖のニュースで街は自粛ムードかと思いきや、お天気もよかったからか、街にはたくさんの人がいてほっとした。

日が暮れて空が真っ青になるゴールデンタイムにはキラキラと光る満月と、深く青く澄んだ空、光り輝くアレーナという素晴らしい景色を見せてくれた。Che bella vista!なんて美しい景色!(あの美しさを携帯写真では伝えきれないかも。笑)

日が暮れてもショッピング通りにはたくさんの人がいて、立ち話でコロナの話をしながら挨拶をしている人たち、犬のお散歩している人たち、お買い物を楽しむ人たち。非常事態の中それぞれの思いを抱きながらも一応の日常がそこにはあった。

ヴェローナは世界遺産の街。「どこをとっても絵になるよね~」なんて話しながら美しい街並みを見つつレストランへ行き、おいしいイタリアンを食べて (この美味しかったレストランの詳細はまた近日中にアップしようかな。) 週末は終了。

結果とてもハッピーな週末になった。笑

今日本もイタリアも、コロナさんによって大変なことになっている。特に小さい子供や持病を持っている人、おじいちゃんおばあちゃん世代は心配な毎日を送っていると思う。そんな中でも人と人との繋がりや、共に過ごす時間によって、不安は少し軽減され、一人じゃ折れてしまっていた心も持ち直すことができた。

友達に感謝だな。

みなさんも手洗いうがいをまめに行い、どうかウイルスに負けないで、励ましあいながらこの苦しい状況を切り抜けていきましょう!私も孤独に負けないよう、自分のやるべきこと、自分のできることをきちんと判断し過ごしていきたいと思います。がんばっていきましょう!

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