イタリア人写真家によるポートレート撮影

2月12日ミラノ。

よく晴れた青い空の日、12時に約束してあったので早め早めの行動を心がけ(そうしないと遅刻の常習犯なので…笑)、10分ほど早く言われた住所にたどり着いた。

前週の週末とある写真展で久しぶりにモーロさんと会い、最近どう?などと話している間にポートレートを撮らせて欲しい、という話になった。彼がよく肖像画を撮っているのはInstagramやFacebookで見ていたので知っていたけど、私はお願いしたことはなかった。

モーロさんというのは日本が大好きなイタリア紳士で、不動産業をしながら茶道の先生をしたり、日本やイタリアで写真を撮って、各地で写真展もしているというとても多才な方。話し方も優しくていつもジェントルマン。

でも正直、彼が“人の本質”を撮ることを知っていたので、シワもシミも疲れも全部とってくれるアプリに慣れてしまっている自分には、現実を切り取る彼のスタイルはちょっと抵抗があった。。。女子のみんななら分かってくれるはず。笑

それでも、もしかしたらプロフィール写真に使えるかもしれないし、せっかくお誘いを受けたので…と写真を撮ってもらうことに。

約束の5分前にモーロさんもやってきて(さすが日本通!時間前に来ておいてよかった!セーフ!笑)半地下のスタジオに案内してもらった。門番さんに挨拶をして、言われた通り持ってきた黒いシャツに着替え、顔のコンディションの最終チェック。笑 ここ重要。笑

外は空がイタリアらしい真っ青に染まるくらいいいお天気だったその日、スタジオには強い光が差し込んでいた。丸いすに座り、反射板を持つように言われて両手で持ちながら撮影が始まった。

自分で反射板持ちながら撮影される姿もなかなか滑稽だったかも。笑

人前で歌うことには慣れているし、見られることも好き。写真を取られるのも好きだけど、写真=瞬間を切り取る芸術という認識もあってか、笑顔はやっぱりちょっと強張ってたと思う。でもモーロさんが上手いように褒めてくれながら自然と笑顔になったり、真顔になったり、目線をカメラに送ったり、カメラからそらしたり。。。

20分くらいで撮影は終了。

2020年の現代、時代は進化していて、すぐにそばにあるパソコンでできた写真を見せてもらえた。

できあがった写真に驚き!

自分が想像していた以上に素敵じゃないですか!笑 モーロさん曰く、白黒にした方がその人の本質が写真に現れるそう。

むむむ。確かに。

シミもシワもあるけど、34年間生きてきて、楽しいこと、辛いことを経験し、強くもなったし優しくもなった。そんな自分の生き様を写真で見ているような気がしてびっくりした。普段“とにかく美肌に!目は大きく!可愛らしく!出来る限り美人に!!!笑”としか考えていない私は等身大の自分を見る機会がなかっただけに衝撃を受けた。

これが人物を写すってことなのか。。。

モーロさん、ブラーボ!Bravo!

優しさ、強さ、明るさ、憂い、同じ1枚の写真の杉浦葉奈からいろいろな感情を読み取ることができる。人って一つの感情で構成されているわけではないからそれは至って当たり前のこと。それを表現する写真ってすごいな。

笑顔の写真以外のお気に入りの一枚はこちら。

写される人によっては見慣れていないがゆえに出来上がった写真に拒否反応を起こす(笑)という真顔写真。それも私にとってとても新鮮でお気に入りの一枚になった。

人は左右で顔が違って、どちらかが本来もっている性格、どちらかが経験をもとにできた今の性格を表すととどこかで聞いたことがある。(肝心などっちがどっちかは忘れちゃった!笑 ごめんなさい!笑)

強さも弱さも、喜怒哀楽もすべてあっての人間。単純な人間なんて存在しない。シワもシミもとばしてツルツルのお肌でクリクリお目々だけが美しいわけではない。生きてきた軌跡があるから人は輝く。そうありたいと思わせてくれる撮影だった。

音楽はその瞬間を楽しむ瞬間芸術。写真はその瞬間を切り取って視覚化し、残す芸術。同じ芸術でも全く種類の違うものに触れられて、体感する貴重な体験になりました。

モーロさん、素敵な写真をありがとうございました!

Grazie mille, Moro San!

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