誕生日とコンクール|人生は簡単じゃない。でも生きるのをやめない
なんか決意を表したら、やけに重いタイトルになってしまった。笑
8月(ハ)7日(ナ)の日にお誕生日を迎え、四捨五入すると40歳という事に驚きを隠せないけど、心はまだまだ若々しいし、体も見た目も…わ。。。わかわ。。。ワカワカシイ…といたいと願っているはなです。笑
というわけで、8月7日は誕生日でありコンクールでした。
このコンクールは6日から予選が始まり、8日がファイナルという3日間続くコンクールで、国際コンクールなのでヨーロッパ、そして世界中から参加者が集まる。
6日と7日の午前中が予選、そして7日の午後から夜にかけてがセミファイナル、8日の夜がファイナル(オーケストラ伴奏)という流れ。
私の召集は8月7日12時。誕生日に本番、というのは初めてだったので運命を感じ、やる気満々で挑んで行った今回のコンクール。
移動にかかる負担も考えて、前のりしてミラノのお友達のところに泊めてもらっていた。前回のコンクールとは違って発声場所の指定もしっかりあって(当たり前!笑)、声出しが自由にできるとあって、余裕を持って出発。
ミラノ中央駅はいつ見てもかっこいい。
これ以上ないというくらい気持ちい日!
なんて素敵な1日なんでしょう!…とこの時は思っていた。オレンジの建物が会場。
12時召集で着いたのが11時前。我ながら余裕を持った行動で良き◎笑
会場についてびっくり!なんと参加者の数が!↓
予選からの参加者ざっと120人!
+セミファイナルからの参加者(他のコンクールでの入賞者などシード権がある人)30人!
合計150人!
なんとぉぉぉぉぉ!笑
普通に多すぎて笑っちゃったよね。笑
このコロナ禍で絶対参加者は少ないと思っていた…けど、甘かった。笑 ガッツリいましたわ。
まぁ人数が多かろうが少なかろうが、勝たなければいけないの一緒。気持ちは強いまま、本番まで待つ事に。。。私は12時召集組の一番最後だから1時近くが予想時刻。
発声場所になっていたのは隣接している学校で、ありとあらゆる場所で皆思い思いに歌っている。私も周りは気にせず、思い通りのタイミングで準備をして、思い通りの時間を使って発声をしていると…12時20分頃
「12時集合の人いる⁉︎」
「12時のグループの人が全然いなくて、早めに進んでるから早く支度してこれる人から来てー!」
…はい、そうここはイタリア。こんなことなんて日常茶飯事。想定の範囲内。早めの準備はやっぱり必要だと実感。
私「わかった。準備が整い次第行くからあと5分待って」
早めに準備を進めていたから、あえて自分のペースを乱すこともなく会場へ。
オペラのコンクールでは、年齢が重要な要素の一つで、「この年齢でこの歌」という評価がされる。だから若ければ若い方が有利だし、同じ実力だったら若い方が高い評価を受ける世界。その方が将来性があるからね。
つまり、審査員は皆生年月日を見て、何歳なのか確認をしてから聞くという事になる。という事で、私の誕生日ということも発覚。笑
審査員からおめでとうの声をもらう♪笑 こういうところイタリアっぽくて私は好きだなぁ♡日本だったらコンクール中に審査員から「お誕生日おめでとう!」なんてありえないもん。笑
歌っている間も必要以上の緊張もなく、至って落ち着いてできた。
歌い終わったのが1時前。結果発表までは2時間。。。
お昼ご飯を済ませて一旦湖畔でリラックスする事に。
本当に気持ちのいい景色♪イタリアの湖って大好き♡
綺麗だなぁ。。。
湖を巡回する船があって、その船着場。これも可愛い♡
結果待ち。何聞いてたんだろ。笑 忘れちゃった。
そんなこんなで発表を見に行く時間に。大体コンクール結果はメールでお知らせ式が多いんだけど、今回はすぐにセミファイナルということもあって張り出し式。
名前はありませんでした。
この発表を見る瞬間って本当にドキドキする。そして自分の名前のない表を見るのも本当に辛い。何回やっても、嫌だね。。。
自分の歌った感覚、そして審査員の反応、もしかしたら通っているかも、という予想だったので、悲しかった。
けど、ひとまず演奏を聞く事に。。。コレは大切な作業。
録音はこちら↓
前回の記事にも書いたように、今回の目標は「勝ちにいく」だった。最後まで気の緩みを見せない。そう準備してきた。
その甲斐あって、演奏自体は、悪くない。アラもほぼない。
ただ、それでも光るどんぐりにはなれなかった。
自分の演奏を聴きながら、
「あぁ…これでもダメならもうダメじゃん」
少し限界を感じてしまった。
直せるところがあるなら、頑張れる。でも、注意してきた事、仕上げてきた事ができてこの結果なら…って思ってしまった。
あぁあ、誕生日にとんだプレゼントだよ、と。
そんな中で私のことをよく知っている友達にこの録音を送った。率直な意見が欲しかったから。
「フランス語もよくなってるし、表現も細やかにできているし、よく歌えている。高音も綺麗だし、よく準備してきたのが分かる」
うん、私の見解と同じ。そのために丁寧に準備してきたからね。
でもその先が違った。
「でもはなの声はこんなものじゃない。もっと響きが豊かで、深くて、もっともっといい声で歌えるはず。これでは「まぁ、よく歌えてるね」を超えることはできない。」
…。いたいところついてくるよね、本当。その通り。
ここ最近、曲を仕上げる事に頭が持っていかれていて、声の“質”自体を少し置き去りにしていたところがある。これは事実。
私の声は倍音が多い、いわゆる豊かな声。ただし、その分軽くてシンプルな声の人に比べると扱いづらい声。だからより訓練が必要だと。
自分の声が持っているポテンシャルを全て使うためにまだまだ鍛錬が必要、と諭された。
「もうできる事ないじゃん」って思ってしまった私には、「まだできる事がある、改善する事がある」はとっても嬉しい事に思えた。
コンクールだってたかがコンクール。マリアカラスだって何回もNoをもらってもくじけなかったし、名だたる歌手もみーーーーーんなそのNoにめげずに諦めないでいた。
人生は簡単じゃない。願っても願っても叶わないこともある。
でも、諦めたらそこで終わり。諦めない先にはきっと何かあるはず。
歌うことが好きだから、そして応援してくれる人のためにも、真っ直ぐに生きることを止めない。どんな形であれ、歌える限り歌っていく、そんな決意を新たにした35回目のお誕生日。
長文読んでくれてありがとうございました♡
これからもどうか応援、よろしくお願いします!
◇◆おまけ◆◇
ミニヨンみっけ♡
いやいや、かおーーー!笑
❤️オススメ関連記事❤️
コンクールで歌った曲はこちら↓
この記事へのコメントはありません。