春のお祭り♡イタリアのイースター|Pasqua(パスクア)
今日は日本人には馴染みの薄いイースターについてご紹介♡
…っていう私も実はイタリア歴10年にしてよくイースターについて分かってなかったから私もこれを機に勉強。。。笑
イースターとは日本語で復活祭、キリスト教の祭事で、その名の通りキリストが十字架にかけられたあと3日後に復活したことをお祝いするお祭りだそう。日にちはというと…“春分の日の後の最初の満月の次の日曜日”。ややこしいな!笑 平たく言うと毎年日にちは変わって、3月終わりごろから4月の後半のどれかの日曜日が復活祭の日になる。2020年は4月12日(日)。
イタリア語で復活祭はPasquaいい、読み方はパスクア(パスクワとも聞こえる)。どうでもいいけどこの“クア”の部分の発音が可愛いなって良く思ってる。笑 クの発音は深く発音し、卵を丸ごと口に入れた状態を想像して発音するとうまくいくよ!(誰得情報でごめんなさい。笑)
パスクアは宗教的に大切な行事であると同時に、時期的に春の訪れをお祝いする行事にもなってる。信仰心が強かった時代とは違い、現代のイタリア人にとってパスクアは教会に行って祈りを捧げる…というよりは、「春だよ!山や景色のいいところへいって美味しいもの食べよ~!」という存在かな。笑
私もパスクアに景色のいいレストランへランチを食べに食べに連れて行ってもらったことがある。
↓2014年のパスクア。当時ついていた先生夫婦に誘われて、ワイン畑が見える景色の綺麗なレストランで美味しいごはんを食べたことも良い思い出♡ちなみにパスクアの定番料理はAgnello(アニェッロ)子羊を使った料理。私はジビエ系のお肉が苦手なので、食べたことがないけど、パスクアと言えばアニェッロというのがイタリアの定番。確かこの日もみんな食べてた気がする。。。
そして、パスクアの次の月曜日はPasquetta(パスクエッタ)といってお休みなので、パスクア・パスクエッタはもれなく連休♡ということもあってクリスチャンじゃない私にとってはパスクワ=春の旅行というのが恒例となり、毎年…とまではいかないにせよ、いろんなところに旅に行ったよ。
↓これは2015年にミラノの北にあるコモ湖の南東の町Lecco(レッコ)に行った時のもの。雨予報を吹き飛ばすいいお天気♡
↓こんな素敵な景色を見ながら友達とビールを飲む!という素敵なパスクア。同じ湖でも日本の湖とは景色が違うと思うのはなぜだろう…。
薄い生地で具材を挟む日本でいうおにぎり的な存在のPiadina(ピアディーナ)を片手に乾杯!
翌2016年にはミラノの南東、生ハムが有名なパルマ近郊の街を訪ねる旅へ♡ここはColorno(コロルノ)という小さな町にある王宮で旅好きな友達が探してきてくれた知る人ぞ知る穴場。18世紀初頭に建てられたもので、パルマ公のヴェルサイユと呼ばれているところ。確かにお庭も立派で、建物自体も見ごたえが十分にあった!
「撮って撮って~♪」とポーズする私を…↓
撮る友人たちを撮った一枚。その後私たちの中で伝説の写真になったこの写真。笑 撮影者による題名は「ヒエラルキー(階級社会)」。笑
王宮の中には素敵なチャペルも併設されていた。イタリアはこういう文化遺産が山ほど!(むしろ多すぎてお金足りなくて管理しきれないくらい!笑)あるのがこの国の魅力。
この旅で一緒に訪れたパルマ近郊にあるヴェルディの街Busseto(ブッセート)については、また日を改めて詳しく書きますね♡
Reggia di Colorno(レッジャ ディ コロルノ) コロルノの王宮
公式サイト(伊語・英語):http://reggiadicolorno.it/en/
開館日及び開館時間:季節により変動のため上記ホームページで要確認
入場料:7ユーロ
住所:Piazza Garibaldi, 26 – 43052 Colorno Parma
ここからはヴェローナのパスクアについて書いていこう!この前のヴェローナの今を紹介する記事https://hanasoprano.com/lasituazionediverona/で買っていたこのお菓子についてご紹介!
紙袋もレトロでなんかかわいい♡中身はコレでした♡
え、映えないなんて言わないで。笑 Brasadele(ブラザデーレ)もしくはBroada(ブロアーダ)と呼ばれるヴェローナの伝統的なパスクアのお菓子で、この不思議な形は十字架に掛けられたいばらの冠を模しているそう。手作りなのでひとつひとつ形が違う。なんと!この超シンプルなお菓子を作るのに3日もかかるそうだ!笑
サクサクしていて、軽くて独特な食感で、ケーキともクッキーとも違ったサクふわな感じかな。
シンプルでオーソドックスな何もかかってないバージョンと、チョコレートがかかったバージョンがあり、「いくつ欲しいの?」と聞かれて希望の数をいうととってくれる。私はチョコレートがかかってる方が好き♡
小麦粉、卵、少しの砂糖と少のバターを使ったこのお菓子はもともとは貧しい人たちのもの。チョコレートバージョンは現代の嗜好に合わせて作られたもの…と去年店員さんが言ってた。チョコがかかってないのもシンプルで私は好きだけど、甘いケーキに慣れている人はちょっと物足りないかもね。
お店のショーウインドウにはパスクアらしく卵のオーナメントと共に飾ってあります♡(お菓子自体は地味な色合いで全然フォトジェニックじゃない。笑)
この時期だけの光景。シンプルなお菓子が好きな私は、去年・今年とヴェローナのパスクアを味わってるよ♡
1948年商業の老舗の食料品店で、ヴェローナの中心Piazza delle Erbe(ピアッツァ デッレ エルベ)エルベ広場のすぐそばにあって地元民だけではなく観光客の人にも便利な立地!
公式サイト(伊語・英語):https://www.derossi.it/en/
住所:Corso Porta Borsari, 3, Verona
外出禁止で消費カロリー激減なはずの私がこれを1つ一瞬で完食しちゃったなんて…とても言えない♡笑
今回はパスクアの過ごし方・そしてヴェローナの伝統的なパスクアのお菓子についてご紹介しました。
今年はコロナさんの影響で例年のように外で気持ちよく過ごすパスクア!とはいかなさそうですが、お家でまったりパスクアで春を感じられる素敵な1日になりますように♡
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