なぜオペラ歌手に?|ネットラジオ[The Life]で半生を語る②
ちゃお♪
昨日アップした記事の続きです♪明日書く、と言ったからには有言実行!今日も私の半生について写真と共に振り返っていきます。
TheLifeというPodcastの番組にゲスト出演させてもらったので、勝手にコラボ企画と題して、放送内容に合わせたものを書いていきます♪
ぜひ、ラジオを聞いてから、もしくはブログを読んでからラジオでももちろんOKですので、一度聞いてみてください♡
Podcastリンク↓
( iPhoneユーザーの方は削除してなければみなさん持ってるアプリです!Android派の方もアプリダウンロードで視聴可です!)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/the-life-shungo/id1532801780?i=1000504694397
私はSpotify派↓
車の運転中や家事中に聞くのにいい感じの番組なのでぜひ聞いてみてください♪
①を読んでいらっしゃらない方はコチラから読み進めていってください♡↓
それでは今回も私の音楽人生、オペラとの出会い→その後を書いていきたいと思います♪
私が通っていた名古屋音楽大学というのは、名古屋にある私立の決して大きくない大学で、卒業したら音楽から離れてしまう…という学生も多い大学だった。
そんな中、私の学年は本当に恵まれていて、同級生の中でライバル視し合いながらも、友達としても仲良し。そんな学年で、今でも地元名古屋で活動している同級生が何人もいるのが私たちの誇りだったりする。
前回の記事に書いたように「大学4年時の卒業公演で主役をやる!」というのが私の4年間の目標だったので、至って真面目な大学生活を送り、授業もほぼほぼ無遅刻無欠席で歌にバイトに励む毎日を送っていた。
…そういえば余談だけど、その当時してたバイトはYahoo BBでインターネット売るお姉さんだったな。笑 赤いブルゾン?みたいなのきてインターネット売ってました。笑
今でこそインターネット各家庭にあるのが当たり前だけど、当時は普及真っ只中で、パソコンを買う人ほとんどが新規加入→大した苦労せずに成功ボーナスをもらっていた覚えがある。笑
そんな真面目な生活を送っていたある日、一つ上の先輩から電話が入った。
オペラ研究会というサークルを発足するから、その初期メンバーになってくれないか
という内容の電話だった。
元々音楽教育学科志望だったけど、オペラをするために受験時に学科も声楽学科に変えた。大学4年、できるだけの経験をして卒業したいと思っていた私は、よくオペラのことも知らず(おいっ!笑)によろしくお願いします。と答えた。
その電話が私のオペラ人生をスタートさせ、現在までその流れは切れることなく続いているのです。笑
オペラ研究会(略してオペ研。。。ってか今考えるとなかなかダサいサークル名!笑)に入れてもらったはいいけど、オペラに関する知識はほぼゼロ。
それも私だけではなく、初期メンバーの先輩たちもみんながオペラ初心者で、手探り状態からのスタートだったなぁ。若さってすごい。
初めてもらった役は「ズボン役」という女性が歌う男の子役。オペラにはお小姓役など若い男の子を女性が演じることがあるのだけど、私の初めての役もまさにそれ。モーツァルト作曲、オペラ「フィガロの結婚」のケルビーノという役。
名古屋音楽大学オペラ研究会第二回公演、第一回公演と同じくケルビーノ役を演じた時の写真↓(写真中央ハーフパンツに白シャツ、右側が私です。笑)
若いっていいなぁ、なんか!笑
誰もオペラに精通してるわけでもなく、本当に手探り、という言葉がぴったりなスタートだった。みんながいろんなところから知識を持ち寄ったり、外部から先生をお招きしたり、サークル仲間同士、お互いに指摘し合いながら作品を作り上げていく。まさに切磋琢磨の日々を送ってたなぁ。。。
ただでさえ、元々音程が不安定…簡単にいうと音痴の素質を持っていた私は、この時、丁度声自体の発展期にもあたり、音程は超絶不安定。
まだ自分の声を上手に扱えていなかったころで、ピアニストの先輩から毎回毎回音がズレていると指摘され、「あ、コレ、私もう歌やめた方がいいわ…」とまで追い込まれたりもしたりしなかったり…。笑
母親に昼夜用にお弁当を2つ用意してもらい(自分で作りなさいよ、って感じですよね。お母さん、ありがとう!)大学が閉まる9時まで残ってサークル活動。
若さゆえのエネルギーってすごいなぁ!
第三回公演のオペラは同じモーツァルト作曲のドン・ジョヴァンニ。↓
練習風景はこれしか手元になかった。笑↓
(ちなみに昔の写真たちは懐かしのmixiから引っ張ってきました!笑)
懇願してるシーンなのはわかるけど…。足太くないか?笑
そんなこんなまさしくオペラ漬けの日々を送る中、真面目に送ってきた学生生活のおかげで4年生の時にはそれまで目標にしてきた特待生に選ばれ、なんと大学案内の表紙に抜擢されたりした。(ドヤ顔。笑) 私の人生でのささやかな自慢。笑(再びドヤ顔。笑)↓
今よりも5キロ以上細い。笑
朝起きれなかった時は化粧をせずにすっぴん登校してたんだけど、大学入り口に貼られたポスターと実物との“差”を友達から突っ込まれてたりしたなぁ。笑
卒業時には目標にしてきた学年で2人という卒業演奏会での演奏権利も得て、割と順風満帆な学生生活を遅らせてもらったと思う。
卒業演奏会の楽屋で恩師の長野先生と♡↓
(何故2人ともなんとも言えない半端な表情してるんだ?笑)
割と順風満帆…とは書いたものの、実は当初の目標である
「大学卒業公演の主役を勝ち取り、センターで歌う」
という目標は、なぜか私が大学3年生の時から、卒業生もオーディションを受けられるという在校生には圧倒的不利なルールに変更されたために達成されず、それを叶えるのは大学院の卒業時までお預けとなった。
ちなみにもうすっかりオペラ脳になってしまった私は中学の先生になる、という夢はとっくの昔にどこかへ消えていってしまい、教員採用試験は義務だったため受けたものの、試験内容を勉強しているはずもなく、チンプンカンプン過ぎて早々に回答し終えて机に突っ伏して寝ていた、という具合。お恥ずかしい。。。
あ、でもこう見えて教員免許もきちんと取得したので、まだいつの日か音楽の先生というかつての夢を叶える時がくる…かもしれませんね!
大学院卒業時のオペラ公演。↓
念願の主役…というか主役級?の役をゲットし、ゴージャスな衣装を着せてもらってニンマリが止まらない人。
旦那様役の子は後輩くん。あぁ…もう本当懐かしいなぁ!
高校2年生の時、私もあのステージにスポットライトを浴びて立つ!と決めた目標を叶えた瞬間だった。↓
高学年になるとオペ研ではリーダー的立ち位置を任され、本当に毎日オペラのことしか考えてなくて、歌にバイトに恋に…笑 家にほとんどいないような生活だったなぁ。
こう書くと割とスムーズに目標を一つ一つ達成してきた感もある大学時代。でも世間はそんなに甘いはずもなく、その後イタリアで世界レベルを目にし、人生うまくいかないことばかりと知る。ネガティブ!笑
こうしてオペラ漬けの毎日を過ごしてきた大学生時代、気がついたら大学院も卒業してしまっていた中(抜けてる性格なのか、当時進路が決まっていないことの焦りを感じることなく、日々の生活に没頭していた当時の私。笑)、先生からイタリアに留学している先輩を紹介していただき、その先輩の強力なバックアップもありトントン拍子で留学が決定。
もともとストレートに感情を表現するイタリアオペラが好きだった私は、言語の壁を取り除くべく、イタリアオペラの本場へ語学勉強とオペラをより専門的に勉強するためイタリアの先生に指導を受けるべくイタリアへ。
そのあたりのことは留学前から留学後の生活まとめがありますので、そちらをご覧ください。↓
もともとイタリア語のオペラを歌っていても、イタリア語を理解できるわけではなく、歌っている時も常に「和訳」というワンクッションが頭の中にあったので、イタリア語をイタリア語として歌いたい!という欲求があった。
先輩の強力なサポートと、大学院時代にイタリアへマスタークラス(短期間で行われる特別レッスンのこと)を受けにきたこともある経験も後押しし、留学を決意。
行けばなんとかなるっしょ!
とろくにイタリア語も勉強せずにミラノへ出発。
たまに、「よく言葉も話せないところに、飛び込んでいったね」とびっくりされることもあるけど、それも私に不安がないよう、サポートしてくださった先輩がいたり、怖いよりも興味が勝っていたからこそできたことだったかもしれない。
留学決意から約3ヶ月あまりで出発。もっと知りたい!もっと上手くなりたい!という好奇心と若さゆえの飛び込みだったのかもしれないなぁ。
ということで、ラジオでお話ししたことをもとに、写真と共に振り返ってみました。
文章を書きながら、パーソナリティのお二人に言われた通り、縁に導かれた私の音楽人生だな、としみじみ思ってしまいました。
-オペラ研究会に誘われてなかったら?
間違えなくここに私はいない。あの日の電話からオペラ漬けの日々がスタートし、今まで続いているという奇跡。
多くの人が人生において打ち込めるものに出会えない中、自分が熱中できるものに出会えて、かつ、それをさせてもらえる環境にあったこと、本当にラッキーだったし、感謝でしかありません。
1度きりしかない人生で、人生の軸となる「オペラ」に出会えて本当に幸せ者だな、と思います。
コロナで色々思うようにいかないこともありますが、日々を大切に過ごし、これからも人間として、歌手として成長できるように頑張っていこうと思います。
…。
なんだか綺麗にまとまったところで、コラボ企画第一弾は終了。
次のエピソードはイタリア文化について色々語ってますので、こちらも楽しみに待っていてください♪
◆◇おまけ◇◆
しかしまぁ…どうしてこんなに歌ってる時の顔ってブスなんだ?笑 もちろんキメ顔でなんか歌ってられないからしょうがないんだけどさ笑
歌ってる+タイトル画で耐えられる写真って本当少ない(涙) こちらはボツ写真↓
そして歌うときに手を上げがちなのは、オペラ歌手あるある。笑 ドレスも髪型も可愛いのに、ドスコーイ!にしか見えない〜笑
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