【旅ログ】中世の画家ジョットのフレスコ画を堪能できる街パドヴァ
昨日土曜日にヴェローナ市内からバスで1時間のところにある湖、ガルダ湖へ行き、自然に癒されて現実逃避から戻るのが大変だったはなです。笑
今日はパドヴァへの日帰り旅をご紹介!
ミラノ旅と時系列が逆ですが、細かい点は目を瞑って下さい♡笑
さて、ヴェローナから同じヴェネト州の都市パドヴァまでは普通電車で約1時間の旅。
ヴェローナ⇄ヴェネツィア線は鉄道会社がお金を取れると踏んで投資をしているのか、とても綺麗な普通電車に出会うことがある。笑
この日も綺麗な電車でラッキー♡(あ、こちらではこのお姉さんのようなクチバシ型マスクの人も結構いる。鼻ぺちゃな私には合わないマスク。笑)
パドヴァの駅構内は至ってシンプル。パドヴァ自体はヴェネト州の中でもヴェネツィアに次ぐ重要な都市。人口は約20万人。
この日はミラノから来た友達といったので、私はほとんど下調べもせず同行。笑
電車の中の作戦会議で、必ず見るものリストというのを作って、その中に中世画家で建築家でもあるジョットが描いたフレスコ画が見れるスクロヴェーニ礼拝堂というのが第一の目的になっていた。
ジョットといえば、フィレンツェの大聖堂横にあるジョットの鐘楼で有名ですね。
↑フィレンツェの大聖堂ってドデカイのに、広場が小さくてうまく写真が撮れないことで有名。とっても素敵でカラフルな大聖堂なんだけど…簡単には美しく撮らせてくれないのが…ニクイな!
到着後すぐにそのスクロヴェーニ礼拝堂の見学予約へ。
ミラノにある最後の晩餐同様に時間制限付きの完全予約制。壁画を二酸化炭素で劣化させないよう、一度に入る人を少数に制限するのが目的で、見学には予約が必須。
コロナ禍だったからたまたま当日ぽっと行って取れたけど、なんと普段なら数ヶ月待ちなんだそう!びっくり!
予約した見学時間まで2時間程度あったので、先に付属ミュージアムを見学。
これがなんとまぁ!広い広い!笑
イタリアの博物館ってどこも見どころ満載なところが多いんだけ、ここの博物館は考古学から始まる。
掘れば何千年前のものがゴロゴロ出てきちゃうイタリアは、考古学博物館の展示数が半端ない!
2000年前の土器や、装飾品など、まぁ展示数の多いこと!
私が一番気に入ったのはこのモザイクの展示♡
モザイクって細かなタイルを合わせて絵のように見せる技術なんだけど、日本では見られないものだし、柄が可愛くて魅力的♡
修復作業とか大変だったんだろうなぁ…
二階部分はギャラリーになっている。
私は宗教画や風景画、静物画よりも肖像画が好きで、この17世紀ごろに描かれた肖像画は特に好みだった♡
今でいうインスタ加工や、プリクラ的な感じ?笑 周りにお花が描いてあて可愛い♡笑 普通に肖像画描くより可愛いし、お部屋も明るくなっていいじゃんね!笑
そんなこんな博物館を見ていると指定時間に。
見学予約時間の10分前には入り口前で待機するように言われる。
真面目な日本人は一番ノリ笑
そして、入場前に修復についてのビデオ(英語字幕あり)を見て、いよいよ礼拝堂へ。。。
これが本当に息をのむ美しさだった。
久しぶりにこういう感動する空間に行ったよ。。。ここは金融関係で財をなしていたスクロヴェーニさんが一族のために建てた礼拝堂なので、サイズ感が小さい。
フレスコ画と言って直接壁に描かれた絵なので、モナリザのように飛行機に乗せられ海を渡ることができないため、ここに来なきゃ見れない、まさに存在が作品、というこの礼拝堂。
本で見たことあるような作品がいっぱい壁に描かれていた。
スクロヴェーニ礼拝堂を堪能し、パドヴァのサンタントニオ聖堂へ。
この聖堂は宗教的にとても重要な位置づけらしく、大きさもさることながら中もとても立派な聖堂だった。写真が禁止なのが残念。厳かな雰囲気を守るためにはそれも大切なことね。
パドヴァを訪れる機会があったらぜひ入ってみて下さいね♪
そして、そのあとはパドヴァに住んでいる日本人のお友達に会いに彼女のおすすめのカフェで待ち合わせ♡
あら、可愛いカフェじゃないですか♡笑 この日もいつものように?笑 小さなお菓子を2つとカプチーノを注文♡
このプチサイズって大きいケーキよりもちろん値段も手頃だし、いろんな味が楽しめるから私は好き♪
再開されたばかりの音楽院の補講の空き時間に抜け出してきてくれたゆきこちゃん♡
お顔が小さくて並ぶのをはばかってしまうわ!笑
去年の夏にあったヴェネツィアでのマスタークラスで、同じ先生についている(私の先生は音楽院でも教えているので、彼女はそこの生徒さん)ということが発覚し、お友達になった♡
可愛くて、日本人らしい気遣いも忘れていない、素敵な女の子♡駆けつけてくれてありがとう♪
そしてパドヴァ最終目的地はこのひっろ〜い広場!
んんんんん!広さが伝わりにくい!笑
そしてなんか広いところにくると手をあげて写真を撮りたくなるのは私だけ?笑
上から見た写真は私にはもちろん撮れないのでネットから拝借。
上から見るとよく分かるように、楕円形になってるこの広場。一緒に行った子の説明によると、まだ乗り物が馬車だった時代、馬車は貴族たちが自分たちの財力、そして最新の流行を周りに示す手段でもあったそう。そこで、自分たちがいかにお金を持っているのか、そしていかに洒落た豪華な馬車に乗っているのかを貴族同士、そしてシモジモの民に「見せびらかす」にはこういう大きな広場が必要だったそう。
まさか見せびらかす目的で作られた広場だったとは!驚き!笑
これにて無事に全行程終了し、ヴェローナへ帰宅。
例の如く電車の時間にギリギリだったため、結構なダッシュをして駅に向かったことは秘密の話♡
ヴェローナやヴェネツィアに来た際には、このスクロヴェーニ礼拝堂は本当におすすめですので、ぜひパドヴァへ行ってみて下さいね♪
その際には予約をお忘れなく!
公式サイト(伊):http://www.cappelladegliscrovegni.it/
◇◆おまけ◆◇
ソーシャルディスタンス促進。笑
禁止シールではなく、お花の鉢植えをベンチに置いちゃう、そして他人ならもちろん嫌だけど、夫婦やカップル(同居の家族はディスタンスを不要)なら心地よい距離感。
イタリアのこういうところ、好き♡
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