1年前のコンサート|1日でも早く劇場に日常が戻ってくることを願いながら…♡
コロナウイルスでゴーストタウンになっていた街に人が戻り、徐々に日常を取り戻そうとしているイタリア。開いているお店、カフェやレストランを見ると嬉しくなっちゃうけど、人って無くなって初めて、そのもののありがたさに気づくよね。当たり前の日常ってとても大事なんだって。
3密である劇場からオペラやコンサートがなくなってはや3カ月、なんだかあっという間だったなぁ…。この記事を書いてるパソコンの前にはカレンダーが置いてあって、先取りで6月にめくっちゃったんだけど、6/7-8「天国と地獄」、6/20「ラ・ボエーム」名古屋で公演するはずだった二つのオペラの予定がオレンジで囲われてるのを見て、ちょっと切なくなっちゃったり。。。ホールで歌える日が戻ってくるのはいったいいつになるのかなぁ。
ちょっとしんみりしちゃったところで!振り返り記事♡笑 現状動けないなら、過去を振り返るか、未来を見るしかないでしょ?笑 過去を見て、現状を受け入れ、未来を考える!
今から約1年前、2019年5月19日、エウロリリカ主催のコンサートオペラの魅力Vol.30に出演させていただきました!
1年の時の流れ!なんて早いんだろう!笑
30回という記念の公演だったこのコンサートにそうそうたるメンバーに混じって呼んで頂け、この愛知県芸術劇場コンサートホールという東海地方の音楽家なら誰もが憧れるであろう舞台に立てて、本当に光栄だったなぁ…♡しみじみ。。。
芸文(愛知県芸術劇場のことを皆こう呼ぶ。笑)コンサートホールといえば、学生時代に定期演奏会・卒業演奏会で歌った思い出のホールでもある。もう、この舞台に立ちたくて立ちたくて、そのために大学4年間頑張ったといってもいいくらい、どうしても立ちたかった舞台。懐かしいなぁ~
おぼこいわ。笑 そして不思議な攻めた前髪してるな。。。笑 ヘアセットどこでしてもらったんだろ?笑
この芸文コンサートホールで再び歌わせてもらえる日が来るなんて、本当にうれしかった♡
演目はヴェルディのオペラ「オテッロ」。シェイクスピアの同名の原作(前に読んだけどオペラと違うところもあって面白かった!)を題材にしたオペラで、悪役ヤーゴに翻弄され、ヤーゴによって作られた妻の浮気話を信じ、嫉妬心にかられて最後には妻を殺してしまう…という悲劇。。。(その最後のシーンがまた素敵で!オペラについてはまた改めて紹介しますね!)
私はそのオテッロの妻、デズデモナ役で出演させてもらいました。
夫になぎ倒され馬頭されるデズデモナ。横で私をにらんでるのが、オテッロ役の上本さん。
怖いよ…。かわいそうなデズデモナ。。。
倒れた姿勢で歌うのは足で踏ん張れない分簡単じゃなかったりする。でも、大切なことは胴をまっすぐにすること。そうすれば横になっていても歌えるんだよ~まっすぐ立って歌うより難しいけどね!
学生時代からの憧れ、スーパーテノールの笛田さんと同じ舞台にたてちゃいました♡感激!↓
今は東京で活躍されていているけど、私が学生時代だった頃にはまだ名古屋で歌われていて、当時からの憧れ!せっかくの写真なのに、ライトがー!笑
この日のヘアセットはCeuで…♡ 前からインスタで目をつけていたところで、ホールからも近いし、即予約♡横からみてもかわいい…♡確か3000円しないくらいの値段でヘアセットしてくれるんだよ!
私は演奏会のセットで何回かお世話になってるけど、いつも素敵にしてもらえて大満足♡普通ににウエディングのお呼ばれゲスト用のセットもしてもらえるよ!この毛の束感は自分ではだせない。
(出番早かったから楽屋一番乗り)
同じ大学の同級生のふたりと♡結婚や出産、経済的な理由とかで歌をやめてしまう子も多い私たちの大学で、こういう続けてる仲間がいるのは励みになるよ!いつもありがと♡
楽屋で他の出演者の方々と♡
み~んなソプラノ!笑 それぞれ役のイメージでドレスもそれぞれ。。。
頂いたお花たちの一部♡↓
私はブログサイト名FioRe(イタリア語でお花という意味)の名の通り、お花が大好き♪
見に来て下さるだけでも、本当に本当にありがたいのにお花までいただいてしまって…嬉しい限りです…♡
大きなホールでたくさんのお客様に見ていただき、たくさんの共演者の素晴らしい音楽に心を動かされた1年前。今はそれができない状況が続いていて、世界中の音楽家、そして音楽を愛する人たちが心を痛めてると思う。
もちろんCDやYouTubeで音楽を聴くことはできる。
でも!音というのは空気が振動することで伝わるものだから、同じ空間にいる…というのが大きな意味を持っている。音楽は「生」でこそ本当の「音」を体感できる芸術だと思う。
イタリアやドイツなどの歌劇場では今シーズンのオペラ公演は全て中止。夏休み明けての再開をヨーロッパ中が待ち望んでいる。
日本もこれからどういう風に進んでいくのか…。
何千年前から人々の生活には常に芸術(絵画や彫刻、そして音楽)があった。それはきっと人生を豊にしてくれるから。だからwithコロナの時代、今までと“全く同じ”は不可能だけど、ホールに限らず、音楽を楽しめる方法はいろいろあるはず!
新しい方法を模索しながら日々自分のレベルアップに努め、一日でも早くまた音楽を生で体感できる日が戻ってきますようにと祈るばかり。
なんか深い話になってしまった。笑
どうか、日本でもイタリアでもこのまま第二波が来ることなく事態が収束していきますように。
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