私の1番好きな作曲家ヴェルディ|ゆかりの地ブッセート①
コロナウイルス関連の記事が続くと疲れちゃう(私が!笑)ので、今日は音楽の記事♪
今日は、以前書いた振り返りシリーズに何度も登場したヴェルディの町、ブッセートについて書いていこうと思う♡
日本やヴェローナを離れて脳内トリップ♪うるおい大事ね♡
数いる作曲家の中で私が一番心惹かれるのが、このお方…↓
Giuseppe Verdi ジュゼッペ・ヴェルディです!イタリアオペラの巨匠中の巨匠。ドニゼッティ、ベッリーニ、プッチーニ…たくさん有名なイタリアのオペラ作曲家がいるけど、私は昔から断然!ヴェルディ派。
ヴェルディって多分オペラを知らない人には“東京ヴェルディ”でサッカーのイメージだったりするのかな?私はサッカーに疎いからむしろそっちのことがよく分からない。
ちなみにヴェルディとはイタリア語で緑という意味。なので、緑さんっていう苗字ってこと。笑 イタリアにはRossi(ロッシ)赤さん、Bianchi(ビアンキ)白さん、Neri(ネーリ)黒さんという色を使った苗字が存在して、Rossi赤さんで2万人以上いるらしい。…誰得なプチ情報でした。笑
では…緑さんならぬヴェルディさんに話をもどし。。。
1813年イタリア中部のRoncoleロンコレという非常に小さな田舎町に生まれる。
↑ヴェルディの生家。ミュージアムになっている。
公式ホームページ(伊・英):http://www.casanataleverdi.it/en/
両親は小さな旅籠を営んでいて、この人口382人(2010年時点)という小さな集落で幼少期を過ごす。
私が行ったときには閉まっていて中に入ることができなかったけど、とっても小さな町…まさに集落という表現がピッタリな田んぼに囲まれた田舎街で生まれたヴェルディ。
↓マップで見るとこんな感じ。(いつもながら私の家(遠すぎて当然分からない)と見ている方向がバレちゃう。笑)
一番近い大きな町は生ハムで有名なパルマで、このあたりの地域はどこに行っても美味しい生ハム、そして美味しいワイン(ランブルスコと言って赤の発砲ワイン)、私は苦手だから食べないけど、めちゃくちゃ美味しいパルメザンチーズが食べられるまさに美食のゾーン。
ロンコレで育ったヴェルディが音楽の勉強を本格的に始めるために移ったのが約4キロ離れたところにあるBussetoブッセート。ロンコレとは違って街として発展していたため、音楽教育も受けることができた。(それでもあくまで田舎町)
待ちの入り口から、ヴェルディの像や劇場がある広場まではアーケード街が続いていて、きっとこの街並みはヴェルディが生きていた約200年前から変わっていないんだろうな…と思いながら、馬車の音を想像しながら眺めるのが至福の時間。
街の誇りは当然ヴェルディ。もうヴェルディ様で成り立っているような街。
当然ヴェルディ関連の建物やミュージアムなどがたくさんのある、音楽家にとってはたまらないところ。
ただ、行きにくいのが難点で、ミラノから電車に乗り、うまく乗り継げれば電車→電車で行けるけど、大抵の場合は電車でクレモナやフィデンツァという町でバスに乗り換えていかなければいけない。
私は何回も行っているけど、毎回バス乗り換え。とにかく田舎なので本数も少なく、時刻表チェックは必須。
そんなブッセートで音楽教育を受けるためにヴェルディは、当時商店を営んでいた裕福なBarezziバレッツィ家に経済的にも援助してもらうことになる。
↑現在ヴェルディミュージアムになっているバレッツィ亭の入り口。門構えと天井の装飾が素敵♡
↓中にはヴェルディゆかりの手紙や楽譜などがあって結構見ごたえがあった。コンサートも時々開かれているよう。真ん中に掛かっている肖像がバレッツィさんで、実は彼の娘さんがヴェルディの一人目の奥さんとなるマルゲリータで、バレッツィは資金面を援助してくれるスポンサーでもあり、義理の父でもあった。
Casa Barezzi(カーザ・バレッツィ)バレッツィ亭
公式サイト(伊):http://www.museocasabarezzi.it/
住所:Via Roma 119, Busseto
↓こんなアーケード街を歩きながら当時の暮らしを思い浮かべる…。もうオペラファンにはたまらない空間だね。流れている空気が違う。
それでも現代となってはヴェルディゆかりの地…ということを除いては小さな田舎町。私は最長でも3日しか滞在したことがないから何回行っても楽しめるけど、暮らしてみるといくらオペラ歌手でヴェルディの街といえども、1週間で飽きてしまうと聞いた。笑
衣服を売っているお店や靴屋などもある商店街ではあるものの、やっぱり経済的には厳しい面も垣間見えてしまったりする。といっても他の小さな町に比べればヴェルディという大きな稼ぎ頭がいるから生き残っていけるのだろうけど。
オルランディ亭↓二人目の奥さん、ストレッポーニとここに住むことになるヴェルディだったけど、田舎独特の噂好きの人々の目+亡くなった一人目の奥さんの後連れて帰った二人目の奥さんはスキャンダルが多いソプラノスター歌手ということもあって冷たい視線を受ける。それを避けるようにここで長く暮らすことはなかった。
田舎独特の雰囲気…。互いに監視しあい、噂しあう狭い世界では生きにくかったんだね。きっと。なんか安易に想像できるわ…。
ちなみに同じ通りにあるこのレストラン。美味しいし安いし、席数も多い。その上ヴェルディ関連の資料が壁中に貼ってあるので、オペラファンにはたまらない。
↓マスタークラスで3日間滞在した時は毎日ここでごはん食べてた。笑 店員さんも顔なじみになりいろいろお話させてもらったりしたなぁ…。ヴェルディの街ブッセートにお立ち寄りの際はオススメですよ!フェスティバルとかの時期でなければ予約なしでも問題なく入れるかと♪
Cafè Pizzosteria Palazzo Orlandi
住所:Via Roma 10, Busseto
ブッセートの中心にある広場に立つ、いや、座る?ヴェルディの像と奥に見えるのがヴェルディ劇場(これに関しては②で詳しくお伝えします!)。
広場の反対側、ヴェルディが見つめる先には前出のバレッツィ亭と、ヴェルディが最初の奥さんと結婚式を挙げたという教会がある。↓
ヴェルディの像に向かって左手にはこんなおとぎの国のような建物がある。↓
え?ディズニーですか?と言わんばかりの佇まい。笑 左右のランプがいかにも過ぎるでしょ。笑
そう、ここは伝説のテノールカルロ・ベルゴンツィが作ったホテルなんです。ヴェルディのオペラ「二人のフォスカリ」というオペラをモチーフに作られているそうで、中部イタリアなのに舞台になったヴェネツィアを意識したつくりになっているそう。
↑ホテル内にはベルゴンツィがスカラ座で行ったリサイタルのポスターが貼ってあった。生前地下にある広い部屋で後進のためにマスタークラスなどを開催し、レッスンをしていたそう。
お部屋の様子は…なんか出そうなくらいな雰囲気。笑 2回泊まったことあるけど、私は誰にも(笑)会わなかったよ~笑
↓階段もちょっと怖い?笑
広場の教会の鐘が7時に鳴り、ヴェルディも聴いていたんだな…と思いながら鐘の音で起こされる。。。それもまたヴェルディファンにとってはたまらない瞬間(え?ただのオタク?笑)
Hotel I Due Foscari ホテル イ ドゥーエ フォスカリ
Booking.com イ ドゥーエ フォスカリ 予約はこちらからと今日はここまで。
ついついヴェルディのこととなると熱く語りたくなってきてしまう。。。笑 続きをお楽しみに♡
この記事へのコメントはありません。