イタリアで一軒家をリノベーション Vol.1 住宅購入

ちゃおです♪

夏の終わりのどこか少し寂しいような涼しげな空気を感じているはなです!
イタリア人は夏のバカンスのために生きていると言っても過言ではない人たちなので、みんなバカンスが終わるとちょっと悲しそう。笑

おそらく途中で他記事を挟むことになりますが、今回から2023年4月に購入した我が家のリノベについてリアルタイムで書いていきたいと思います!
今回は購入編。

このブログを書くにあたり、私達がするのはリフォーム?リノベーション?ん?どっちだ?と思い調べてみたところ、違いはこんな感じだそう。

リフォーム→老朽化した住宅施設を新築に近い状態に回復させる改修(トイレやお風呂の改修)
リノベーション→改修によって現状より高い性能、より価値のあるものにする(間取り変更など大掛かりなものも含む)

ちなみにイタリア語では一般的にRistrutturazione(発音はリストゥルットゥラツィオーネ、カタカタで書くと読みにくい!笑)という単語を使います。再構築という意味合いなので、英語のリフォームに意味は近いのかな?

追って詳しく書いていく予定ですが、今回四方の壁以外は全て新しいものになり、間取りもガラッと変わるので、我が家の場合はリノベーションということになります。
いつも日本語ではリフォームと言っていたけど、違ったみたい(汗)

それでははじまりはじまり!

まずは家探し!

2021年終わりあたりからデヴィッドと2人で家を購入したいね、話していた。

家を買うのにローンを組むのは日本と一緒。
(もちろんお金があれば一括払いできるけどね!)
早速銀行へ行って話を聞いてみると、当時結婚はしておらず「同居しているカップル」という括りでも2人名義でローンが組めることが判明。

さすがイタリア。事実婚カップルが多いだけあってここは全く問題なし。

私はイタリアでは外国人だけど特にこちらも問題なし。
(無期限の滞在許可証を持っていたから?関係ないのかな?)
唯一のシバリは、フリーランス1年目ではローンは組めないということ。2021年からイタリアでフリーランスとして収入を得ていた私は2022年になるまで待つことに。

そしてその間お家探しを開始。

イタリアにも日本と同じように不動産屋があり、お店の前には売り出し中のお家の写真がかけてある。新築、中古、マンション、一軒家、それからお城みたいなVillaとよばれる大きなお家まで本当に様々。

もちろん言うまでもなく中古物件は安い。
というか新築物件はめっちゃ高い。笑

新築マンションや新築の一軒家は日本ほど多くなく、イタリアでは古いものを直して使うという昔からの習慣があるようにリフォーム/リノベーション済みの住宅や、リフォーム/リノベーションを前提とした売り出し物件もたくさんある。
例えば集合住宅の一室が綺麗にリフォームされて売り出されていたり。

私の希望は、オペラ歌手ということで、やっぱりマンションは気を遣ってしまうから一軒家。
今までもマンション暮らししたことあるけど、やっぱり上下左右の人には気を使ってしまいがち。もちろん防音室という選択肢もあるけど、それだけでとっても高くついてしまう。

そして何より、イタリア人をよく知っているからこそイタリア人と所有物を共有したくないというイタリア好きなのに相反する感情を持っているからというのも大きい。
(マンション関係の揉め事もよく聞くし…)

新築戸建ては手が出せる値段ではい+イタリアの「外観は歴史があるのに中はモダン!」というギャップに憧れがある私は好きなようにリノベできる一軒家に的を絞る。

インターネットで物件情報をリサーチ。でも、条件が絞られているだけに出てくる件数はあまり多くない…。

そんな中、街の不動産屋で見かけたこのオレンジの物件に惹かれて、早速Google Mapsでリサーチ!

丘の上にあってお家の前は空き地。日当たりも良さそう!
明るいお家が好き+将来ソーラーパネルを乗せたいと思っているから日当たりがいいのも家の条件の一つ。

不動産屋さんとアポをとる前にまずは地図を頼りに偵察へ行ってみた。

オレンジの大き過ぎず、小さ過ぎないいいサイズ感のお家♡

とにかくこの前が開けた感じと太陽を浴びている感じがとっても気に入った。

家の左にあるボロボロのお家と、少し離れたところにあるガレージ…というか、倉庫?(笑)もまとめて3つの建物のセットで売り出されていた。

500みたいな小さい車なら入るかもしれないけど、現状車庫として使うのは難しそう。

そして右側にあるお家はなんだか…壊れそうなくらいもろい感じ。
よく言えば歴史が感じられる。笑

2階部分は中で繋がっているとのこと。

その後不動産屋さんとアポをとり、内見へいくことに。
(中の様子は後日改めてアップしますね!)

そして、何よりまず改修にいくらかかるのかという重要課題を解決するため、イタリア語でGeometra ジェオメトラ と呼ばれる土地測量士さんとコンタクトをとり、話をしにくことに。

イタリアでは大きな建築物はArchitetto アルキテット と呼ばれる建築士が担当し、住宅の建て替えやリノベーションなどはこの測量士さんが担当する。

早速インターネットでリサーチし、新しい家の近くに事務所がある若くて尚且つ経験がある測量士さん(できれば女性!)という私の希望にある素敵な測量士カップル、フェデリーカと二コーラに出会う。
ちなみにリサーチで主に使ったのはGoogleとGoogleMaps、それからInstagram。どんな仕事をしてきたか、口コミはどうかなどをチェック。

できた見積もりがコチラ。
両親にも見せるため日本帰国時に撮ったもの。
(日本へ持っていくと言ったら、測量士のフェデリーカに日本らしい感じでこの見積書を撮ってきて♡とお願いされた結果の実家で出せた全力の日本感。笑)

まだまだ案の段階だけど、私達の希望を聞いてくれて作ってくれた図面、そして見積もり(胃が痛い笑)。完成予想図のCGが入っていたんだけど、頭の中だけで想像するより、実際に絵として見てみると現実的に思えて感動。

ここから契約までの話を細かく書くとまた長ーーーーくなってしまうから、まとめると…

-散々審査で待たされたあげく、現状リノベーション前の家の価値が低すぎるため担保として機能せず、住宅購入目的ではローンが組めないと言われる
-別の銀行で住宅購入+リノベーションでのローンなら組めるということで銀行を変える
-ちょうどその時バカンスシーズン+まだコロナの残り香でまた審査でめっっっちゃ待たされる
-ようやくローンOK出るか出ないか…の時に家主から土地台帳の不備があり修正したいので待ってほしいと言われ、書類関係準備の時間がかかる+近隣住民の同意が必要のため3ヶ月以上待たされる

あーーーー!
本当なんっっっっでも時間がかかるイタリア!

これにイライラしている人はイタリアでは生きてはいけないのです。笑
なるようになる精神でいかないとうまく進まなさすぎて頭が爆発しちゃう!笑

そして、お家の内見から18ヶ月、ようやく無事にお家購入の日がやってきました!

イタリアでの住宅購入はNotaio ノターイオ という公証人の事務所で行われる。

公証人の事務所(モンテッキオの教会の目の前にある)前で記念撮影♡
いよいよだよー!

この日は、
売り主
買い主
銀行さん
みんなが集まって一斉にサインをするよ!

事務所の受付は至ってシンプル。

↓書類のサインが行われる部屋には過去の書類がびっしり!

過去の売買契約の書類をしばらくここで保管し、その後国の記録庫の中にいくそう。

同じ背表紙が並んでいてかっこいい。

公証人が読み上げる売買契約書、そしてローン契約書にそれぞれみんなサインして終了。

ひたすらサインし続けるから、こういう時崩した簡単なサインの人は楽だなぁ…私ももっとシンプルに変えたいなぁ…と思いながら書いていた。笑

そうして無事に契約書にサインをして、鍵を受け取り購入完了♡

初めての住宅購入+外国人である私の質問にもいつも丁寧に真摯に答えてくれた不動産屋さん、ダニエレと記念写真♡↓
(購入後も友人として関係が続いてるよ♪ダニエレ、ありがとう!)

ここまで来るまで長かったぁ!
長かったけど、それでも諦めたくなかったこの家。
運命を感じていたのかな?

私もデヴィッドも初めてのことで不安はあったけど、全体的にはずっとワクワクの気持ちが強かったかな♪

2023年4月3日、杉浦葉奈 デヴィッド・バルツァーノお家を買いました♡

こうしてはれて私達二人のお家になりましたとさ♪

そして、ここからリノベーションという長ーーーーい章が始まるのである。笑

今回はイタリアでのお家購入までについて書いていきました。

もちろん人生で初めての経験で分からないことだらけでしたが、ネットで調べたり、不動産屋さんのダニエレにも根気よく説明してもらいながら一つ一つクリアして無事に購入まで辿り着けました。

イタリアの土地台帳に私の名前が載っていると思うとなんだか嬉しい♡笑

次回はお家の中をご紹介予定!
またよかったら見に来てくださいね♪

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