イタリアでバセドウ病治療|アイソトープ備忘録vol.2

ちゃお♡

日本はきっとジメジメの季節だと思いますが、ここイタリアは毎日毎日暑くて(本日の最高気温34度!)溶けそうな…いや…溶けている杉浦葉奈です。笑

冷房はあんまり好きじゃないからできるだけ使いたくないんだけど、さすがに暑過ぎ…ということで、ドライをかけてみました。

ってことで、前回記事の続き、パドヴァでしたアイソトープ治療について書いていきたいと思います。

↓前回記事はこちら↓

前回はバセドウとはなんぞや、それから発覚までの経緯を書いたらあっという間に長くなっちゃって…。笑
今回は実際の治療について自分の備忘録も兼ねて書いていきます!

アイソトープ治療は3日間あって、流れはこんな感じ。

月曜日 先生とのお話+検査
火曜日 検査
水曜日 お休み
木曜日 放射性ヨウ素を飲む+検査

当然この全行程をイタリア語でこなす。
我ながら成長したな〜とも思う瞬間(自画自賛!笑)。
放射性ヨウ素、放射線科…まぁ日本で普通に生活していても、こんな日本語には出会わないけどね!状況が特殊すぎる。笑

ってことで月曜日、朝も早くからパドヴァへ向かったよ。
ヴィチェンツァから40キロ、普通電車で30分くらいの距離。
パドヴァはヴェネツィア、ヴェローナに並ぶヴェネト州の中でも主要都市で、歴史的にも重要だった町。
駅はこんな感じで現代的。

駅前は…
あんまり素敵!と言える雰囲気では…ない…かな♡笑
まぁよくあるヨーロッパの町のちょっと古い駅前って感じ。

検査をするために絶食と言われていたから、普段だったらどこかのカフェで朝ごはん!ってなるところだけど行くわけにもいかないし…ってこで真っ直ぐ病院へ。

今年創立800年を誇るパドヴァの大学。それでもヨーロッパ最古ではなく、イタリアボローニャ大学(最古もイタリア!)、イギリスオックスフォード大学、スペインサラマンカ大学に続いて現代まで続く大学の中で4番目の古さ。
さすがヨーロッパ!歴史が違いますな!

そのパドヴァ大学の附属病院にあたるのが今回お世話になったところ。
PADOVAと書いてあるロゴデザインもなんだかかっこいい♡

中庭はこんな感じ。美しいなぁ…♡

ここなら待ち時間も苦にならないね〜

回廊に囲まれた中庭で予約時間まで時間を潰す。
待ち時間のお供は…もちろん、どうぶつの森。笑
こうして待ち時間も苦なく過ごせるのはニンテンドーSwitch様のおかげです。笑
(あ、ちなみにゲーム・携帯は日本語派です。笑)

放射線科はMedicina Nucleare、読み方はメディチーナ ヌークレアーレ。メディチーナは医学や薬という意味で、フィレンツェのメディチ家の名前の由来だ…とも言われている言葉。
矢印に従って歩いて行くよ〜
(イタリアの病院って病棟がいくつも分かれてて、よく敷地内で迷子になる笑)

放射線科で受付を済ませ(入り口には自動検温期があるんだけど、イタリアらしさ忘れず(失礼!笑)、あまりよく機能していない。笑)しばし待機。

日本でも病院は待ち時間が長いけど、イタリアももちろん長い
先生待ち。大学病院なだけにお仕事も多いんだろうなぁ…ありがたい事に担当の先生は放射線科の科長?部長?先生だから、よりお仕事も多いだろうと思う。

ちなみにちなみに。

イタリアでは保険制度が日本とは異なり、各自担当の家庭医を登録するというホームドクター制。国民保険のようなものに入っていれば、ホームドクターの診察は無料、眼科や皮膚科、私の場合は内分泌科や放射線科などの専門医を受診したり、血液検査したりするには、ホームドクターが書いてくれた処方箋が必要で、それを持っていくと保険適用になる。

その中でも、指定病はEsenzioneと言って控除になるんだけど、私のバセドウ病もその一種で、必要最低限のバセドウ病に関する血液検査や診察は無料で受けることができる。今回の一連の検査や治療も実費負担は無し。
ありがたやぁ…。

保険料(国民年金込み)はそれなりに高いんだけど、こういう恩恵に預かれる事もある。

まぁ、なかなかこの保険システムでは予約が取れなかったり(最近はコロナで状況が更に悪化したとも聞くし。。。)、結局自由診療で全額実費で診察を受ける、受けざるを得ない時もあるんだけどね。全てうまくいっている訳ではないってこと。
好きな時に、自分が選んだ開業医のところへ行ける日本の医療制度はやっぱり素晴らしいと思う。

まぁ、イタリアの医療システムの愚痴は置いておいて…。

先生のお話を聞いて、本治療の前にごく少量の放射性ヨウ素を飲む。その2時間後、24時間後にどのくらい私の甲状腺がそのヨウ素を取り込むのかという検査をする。

その時10時。

朝から絶食

…というか、前日日曜日の昼に食べ過ぎたために、夜食べる気がしなく、次の日朝から絶食なんて事も考えずに自主的に絶食という凡ミスを犯していた私は、前日からの絶食でほぼ24時間絶食。

あーあ。バカだね〜笑

10時くらいまで我慢すればなんか食べれるっしょと思っていた私は、「はい、あと2時間また絶食ね。あ、水は飲んでもOKだからね」と言われ半泣きに。笑
まぁ、前日から絶食した私が悪いんだけどさ。

皆さん、くれぐれも血液検査などで翌日絶食が決まっている日は前日の自主的絶食にはお気をつけ下さい。笑
(そんなミスするの私くらいか。笑)

前日の自分の判断ミスを悔やみながら、素敵な中庭でぐーぐーなるお腹と共に2時間耐える私。

大きな柱がイタリアっぽい感じを出してるよね!

天井も高い!

…というか、そもそも放射性ヨウ素を飲むって何?って思ってる?
私も思ってた。

日本語による事前リサーチにより、放射性ヨウ素が入ったカプセルみたいなものを飲むらしい…と事前情報を得ていた私だったけど、イタリアは水だった。笑

ごくごく普通のなんってことはないプラスチックカップに入った水。うん、
(こぼれた時に分かるように?若干紫がかってたと思う。)

白い前掛けを渡されて、ものものしい金庫(放射性物質だから、無駄に放射線を出さないように厳重管理されているんだと思う!)みたいなところから出てきたこの水をこぼさず飲み干すように言われる。こぼれたところから放射線が出ちゃうからね。なんかこう書くとモノモノしいなぁ…。

そして2時間空腹に耐え、造影機と思われる特殊な写真機で喉元の写真(5分動かないでねって言われる)を撮ってもらってこの日は終了。翌日同じ時間に来るように言われる。

腹ペコな私は病院を出て速攻カフェでクロワッサン買って食べたよね。笑

ってな感じでここらへんで、Vol.2は終わりにしようと思います!

細かく書けば書くほど長くなってっちゃうから気をつけないとダメですね。。。

先生もとても丁寧に話をしてくれる方だったし、保険料は払っているとはいえ、追加に払う事なくこんな治療を受けさせてくれるなんて、いろいろ上手くいっていない面もあるイタリアの医療制度だけど、ただただ、感謝です。

次回は治療二日目からのお話。

またもしよかったら読みに来てください♪

◇おまけ写真◇

朝のヴィチェンツァを手ぶらで歩くすっぴんニコニコな私。(普段かばん持たずに携帯一つで出歩く派笑)
やっぱりここもアーチが素敵♡

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